一言

今日書くことは、読んでいて楽しいものではないと思います。
人によっては、不快な気持ちになるかもしれません。
それでもいいという人だけ、読んでください。
嫌な方は、2,3日したらまた来てみてください。
そん時は、いつものようなバカなことを書いていると思いますので。



「そっち押さえててくれん？」
その一言が、結局言えなかった。
言おうとした瞬間、彼は僕の前からいなくなっていた。

あの日以来、どう接していいのかよく分かんなくなった。

自分としては、この大道具作業が話すキッカケになるはずだった。
でも、先を越されてしまって・・・。
しかも、それを言われて、かなり戸惑ってしまった。

多分、彼の指摘は正しかったから。

僕は、彼を無視していた。
おそらく、意識的にも無意識的にも。
彼に原因があるわけじゃないのに。
どこかで彼を悪者にして、自分が楽になりたかった。

「自分はこんなに苦しんでいるんだ」
「お前はどうなんだ？」
って思うことで、自分を正当化したかった。

それを見事に指摘されたから、僕は戸惑った。

正直、まだ全部を納得したわけじゃない。

でも、彼が、なぜそのタイミングで僕に話しかけたのかを考えるべき。

その場では
「これから気をつけるよ。」
と答えたけど、何も変わっていない。変えていない。

彼は一歩踏み出した。
それを見て僕は一歩下がった。

結局変わっていない、その距離。

無視されるのが、どれだけツライかって事はよく知ってるつもり。
周りにどう思われているのか、不安になる。

僕は、それが怖くて、自分から離れた。
問題から目を背けてしまった。
自分のせいで苦しんでいる人がいることを知りながら。
その中で必死になっている人がいると気付きながら。

今日わかった。
彼に対して、同じ事を自分は、今、している。
僕は彼を無視している。

一言が出せない自分が、本当に嫌になる。

もう遅いかな。
でも、明日は声を掛けてみよう。

それは「偽善」かもしれないし「贖罪」かもしれない。

どう思われるかな。
また、周りの連中がびっくりするかも。

ここに書いたからって、何か変わるわけじゃない。
むしろ、勝手なことを勝手に書いているだけで、余計に悪くなっているかもしれない。
でも、自分の考えを言葉に残してみたかった。
次の瞬間には変わっているこの考え。

明日見直したときに、消しませんように。